一口に営業と言っても、さまざまな業種やスタイルがあります。自分の経験やスキルを活かし、キャリアアップ転職をするにはどうすれば良いのでしょうか。
ここでは、気をつけておきたいポイントについて紹介していきます。
好調な景気を背景に、営業職の求人数は増加傾向にあります。営業職はもともと直接売り上げに関わる職種ですから、不況下でも求人がなくなることはありませんが、ここ数年は特に好調で、ほぼ全ての業種で営業の採用意欲は高まっています。
多くの企業が将来を見据えた人材確保に動き、リーマン・ショック期に新卒採用できなかった企業が、次世代の幹部候補として30~33歳の社員を補強しようと動きを見せていることも特徴的です。
新卒では育成に時間がかかるので、若手を中途採用しようとする企業も多く、チャンスはさらに広がっています。
では、業界ごとに少し詳しく求人の傾向を見てみましょう。
スクラップ&ビルドから、中古物件の不動産流通、リノベーション、リフォームを手がける企業が積極的に採用を行っています。求人企業も多様で、選択肢が多いのも魅力となっています。
自動運転の実用化を背景に自動車部品や製造機械に関わる製品・サービスを扱っている企業の営業職の求人が増えています。ここ数年は、ソフトウェアを扱う企業の勢いが上がっており、求人数も多い状況が続いています。
人材派遣・紹介、アウトソーシングなども採用が活発で、ねらい目です。なかでも医療・福祉分野を手がける会社は採用に積極的で、介護事業者への人材コンサルを担える営業職のニーズが高まっています。
すべての業種において求人が活発。とくに金融関連はシステム関係者の採用ニーズが高く、より好条件での転職が期待できます。40歳代の経験者が採用される事例も増えてきており、年代を問わず選択肢が多い状況です。
営業マネジメントを任せられる、30代~50代の需要が高い業界。なかでも地方の中都市でマネジメント経験豊富な人材を求める傾向が顕著で、Uターン、Iターンでの転職も求人数が増えています。
無形商材とは、人材・広告・メディア・金融など形にないサービス。無形商材を売り込める営業マンは、営業自身の考え方や能力が備わっています。提案力や企画力に長けていると評価されやすいのが強み。
無形商材は目に見える形ではないため、営業マンがどのように商材をプレゼンテーションしてきたのかが、売れ行きに直接関わります。顧客の理想と向き合えるコミュニケーション力や、商材を理解する探究心などが認められ、営業自身への評価に繋がるのです。
どんな業界に携わりたいのかを自分自身に問いかけて、慎重に転職先の業界を決めましょう。今までに売り込んできた無形商材のジャンルに似た業界だと、転職活動中も評価されやすくなります。
有形商材とは、日用品や家電などの目に見えて形のある商材のこと。こちらは無形商材とは違い、営業の能力の他にも商材そのものの価値が売れ行きに関係します。そのため営業する商材を変えるだけで営業自身の能力が新たに発揮されることもあり、転職はキャリアアップに欠かせません。
有形商材の営業を経験した人には、物を論理的に正しく説明する能力や記憶力、競合の商材と比較したときのアピール点を見出す分析力が身についています。数字的な業務に強いのも特徴です
どんな商材をどのように営業してきたのかを転職先にしっかりアピールして、転職先の業界で自分の経験を役立てられるアイデアを伝えましょう。
20代と言えば、まだまだ若くて伸びしろがあり、フレッシュなはつらつさを持っている年代。だからこそ一つの会社に留まらず、転職を視野に入れて他の企業で秘めたる能力を発揮するのも一つの手です。
転職でキャリアアップするために必要なのは、自分の強みを理解して転職先に上手くアピールすることと、転職先の選び方。例えば20代の営業マンであれば、若さとスタミナの他にも、営業で培ったこんな強みをアピールできます。
これらを武器にして、転職先で唯一無二の存在となれることを示しましょう。営業職の他、マネジメント業務や人事などでも活躍するポテンシャルを秘めていることが認められます。転職活動中に評価を集める武器として、日商簿記やファイナンシャルプランナー、TOEICなどの資格を取得しておくのもおすすめです。
さまざまな業界・業種で求人数が増えていますが、営業職の経験があるからといって「どんな業界でも通用する」「どんな商材でも売れる」と考えるのは危険です。
業界や会社、商材が変われば、売り方自体も大きく変わるため、以前の業界・会社で身につけたスキルが通用せず、営業として伸び悩んでしまう可能性があります。
かしこく転職を成功させキャリアアップするためには、気になる転職エージェントやサービスを上手に活用し、企業をきちんと比較し、自分の条件・ニーズに合致する求人かどうかを慎重に見極めること。自分の営業としての経験や専門性を客観的に把握し、今後も積み重ねたい経験や専門性、目指すべきキャリアなどを意識して転職活動を進めることが大切です。
あくまで自分本位の意志で転職先を探すことが、キャリアアップ転職を成功させる秘けつだといえるでしょう。
営業職の経験は様々な現場で求められるものですが、営業マンが転職でキャリアアップを目指すのであれば、自分のスキルを磨いて市場価値を高めるためのプランニングが欠かせません。
ほかの会社に言っても自分の実力が求められるか、評価されるかという点を意識するだけで、転職活動中の大きなアドバンテージになります。
単にスキルを伸ばすと言っても、マネジメントスキルを伸ばすのか、専門分野に特化したスペシャリストスキルを伸ばすのか。スキルの方向性や内容によって、転職先の決め方が大いに変化します。
どんな転職を果たすために何のスキルを伸ばすのか。スキルを伸ばすためにはどんな手段を使って自分を磨くのかを、しっかりプランニングしましょう。単に資格を取るだけでなく、スキルを伸ばすためには会社に入ったり経験・知識を積んだりと、様々な方法がありますよ。
マネジメントスキルとは、会社内で人材をまとめ上げて成果を引き出すための能力のこと。ただコミュニケーション能力があるだけではなく、人を観察する力や仕事の割り振り方、スケジュールの管理など、様々なスキルが求められます。
マネジメントスキルを伸ばそうと考えているのであれば、とにかく企業に入ってマネジメントの仕事にかかわるのが一番。ベンチャー企業では比較的早い段階でリーダーに昇進できるため、マネジメントを経験できるでしょう。もしくは新規事業を展開する企業のマネジメント職に転職する方法や、人の出入りが激しいブラック企業で生き残ると言う方法もあります。
スペシャリストスキルとは、専門的なスキルや知識を活かして企業に貢献する能力のこと。人事・財務・マーケティング・エンジニアなどで重宝されます。人材の育成に力を言えている企業で磨くことができるでしょう。
あるいは競争相手の少ない職種につくことで、経験と知識を積む方法もあります。専門的な分野で熟練度を高めるためには、最低2年以上の勤務経験を積んだり自分から知識や実績を積んだりと積極的な姿勢で臨むことが大切。
スペシャリストスキルを持っていると、対人力よりも技術力が評価されるためコミュニケーションが苦手な人におすすめの道です。
自分の経験や知識・スキルが市場でどのように評価されるかを意識するだけで、転職活動が大きく前進します。今いるマーケットとは違うところで自分がどれだけ評価を得られるか。スキルを磨きながら市場価値を高めて、転職活動を有利に進めていきましょう。
画像引用元:営業の鉄人https://eigyo-tetsujin.com
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